この記事では、
上記悩みを解決します。
僕自身、自動車部品メーカーで生産技術者の実績を8年間積んでいます。
現在は、教育係として後輩を指導し、生産技術のノウハウやスキルなどを教えている最中です。
生産技術課への配属が決定している方や転職で生産技術職へ就職したい方が
- 仕事内容を把握して事前に情報収集できる
- 0の知識から1の知識を取り入れられる
- 転職者の不安解消
以上のことを、手に入れられます。
簡単に理解できるので、記事を読んでみてみてください。
生産技術の仕事内容は主に5つ
生産技術の仕事は、多くあると思いがちですが、実はこの5つが主な内容です
それぞれについて解説します。
工程設計
”製品を作るのにどういう工程で作るのかを決める”
主に、製品が受注されて納品されるまでの流れです。
工程設計は、製品を受注する為の仕事の中で、中核を担う重要なポジションとなります。
工程設計が曖昧だったり、中途半端だと製品は作れない為、工場全体の工程を把握しなければなりません。
設備導入
“製品を作る為の設備(機械)仕様を決め、設備制作メーカーへ依頼、発注、導入を進める”
設備導入は主に、製造ラインにある設備の更新や新しい製品をつくる為に設備導入を行います。
基本的には、1年間で設備仕様決め〜設備導入を行うのが平均です。
社内だけのやり取りだけでなく、メーカーとのやりとりが必要になる為、納期管理が大切になります。
製造ラインの改善
“製造ラインの不具合ややりにくさを改善し、製造の効率化を上げる”
製造ラインでは、製品加工のやりにくさの改善や生産量の向上を図る為の改善が必要になってきます。
その際は、どのように改善すれば作業しやすくなるのか、生産量を増やす為には何が必要かなど検討し、実施しなければなりません。
例えば、加工の条件を変えたり、加工の際に手が干渉する箇所を改造したりと、常に色々な角度から物事を考えることを求められます。
資料作成
“報告資料や議事録(会議内容の記録)、設備仕様書などの資料作成”
生産技術は、打ち合わせや会議などに出席することが多く、その内容を記録する必要があります。
また、設備導入では設備仕様書の作成や導入報告書が必要で、製造ラインの改善では改善報告書など、何かと資料作成があります。
その為、資料作成をいかに早く済ませるか、読み手に伝わるかを意識しなければなりません。
ただ、資料作成はパソコンを使用する為、仕事以外でも活用でき、身につけて損はないと感じます。
業務報告
“成果の報告や改善報告など、人前で話す報告”
生産技術は、会社内の中心として活躍するため、その分会社への貢献や成果が出やすいです。
ですので、役員の前や大勢の前で成果報告などの役割が回ってきます。
人前で話すことが苦手な場合、緊張で上手く報告できないなんてことが多々あります。
しかし、報告の回数が多い為、それは時間が解決してくれますし、話す要点などが理解できます。
人前での報告ができることは、一つの強みとなります。
生産技術が会社で必要な3つの理由
では、そもそも生産技術が必要なのでしょうか?
解説していきます。
会社内の取りまとめ役
生産技術は、基本的に会社で起こる事象に対して、会議を開催したり、スケジュール管理を行います。
また、製造でのトラブル解決や品質不具合に関しても、生産技術が中心に解決をしていきます。
そういった面から、生産技術は様々な部署を取りまとめて問題解決をする必要があります。
常に、会社の中心で業務を行うことから”社内商社”と呼ばれることもあります。
製品を作り上げる最重要部署
製造会社は、製品を作って商売をして会社が成り立ちます。
工程設計の解説でもわかるように、生産技術は製品作りの中心で仕事を行います。
製品をつくる為の工程や製品をつくる為の設備検討と言った、製品作りの全てに関わるのです。
そういった面から、生産技術は製品作りの最重要部署と言えます。
会社全体を指揮する
スポーツに例えると、会社がチームで製造現場がプレイヤーだとしたら、生産技術は監督です。
会社(チーム)が良く(強く)なる為に、製造(プレイヤー)を改善(指導)し、良い製品作り(勝利)を実現させます。
生産技術の力量によって、会社全体の業績や信頼などが変わってきます。
そう言った面から、生産技術は会社を指揮する、監督のようなものです。
生産技術の1日スケジュールを紹介
生産技術の仕事内容と重要部署ということが理解できたと思います。
それでは、平均的なタイムスケジュールを解説していきます。
タイムスケジュール
- 8:20 出社
出勤後、事務所について、パソコンを起動 - 8:30 朝礼
生産技術課内での挨拶及び体調のチェック - 8:40 メール確認、業務確認
メールの返信及び本日の業務内容の確認、調整 - 9:00 メーカ打ち合わせ
新しい設備の仕様打ち合わせをメーカと実施 - 10:00 設備改善調整テスト
製品作りの加工条件や加工方法を調整、テスト - 12:30 昼休憩
社員食堂で昼食を取り、残りの休憩時間は仮眠 - 13:30 工程設計会議
新しい製品について、加工工程を決める会議を実施 - 15:00 議事録の作成
会議の議事録を作成 - 15:30 メールチェック
パソコンと向き合える時に、同時にメールのチェック及び処理 - 16:00 課内ミーティング
生産技術内でのスケジュール管理や業務の確認等を実施(週に1回) - 16:30 製造現場確認
製造の困りごとや改善内容について聞き込み - 17:00 終業定刻
基本的には、残業がある為、小休憩に当てる - 17:15 報告書作成
設備改善内容報告資料を作成 - 19:00 業務終了
1日の業務を終了し、帰宅
以上が、基本的なタイムスケジュールです。
覚えておきたいこと
定時で業務を終えることは、基本的には少ないです。
しかしながら、製造現場と違い、業務調整は自分自身で行える為、定時で帰宅することはできます。
また、事務所でパソコンに向かっている時間が多いと思われがちですが、そんなことはありません。
1日の大半は、製造現場に出向き体を動かして、仕事をすることが多いです。
その合間を縫って、資料作成やメールチェックをする必要があります。
いかに効率よく仕事をこなすかが、大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
生産技術の仕事内容が明確になったと思います。
今後、生産技術者として働く方にとって、事前に仕事内容を把握することができます。
生産技術は、会社の中核を担い、責任を多く抱えます。
ですが、その分やりがいもありますし、色々な部署から高い評価をいただけます。
生産技術職のトップへ成長していきましょう。
生産技術職について、これからも発信していきます。
コメント
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