- 高体連とJユースに差はあるの?
- お互いのメリットデメリットは?
- どちらがプロで通用する?
上記悩みを解決します。
- 高体連とJユースとは?
- 高体連とJユースの比較
- どちらの選択をすべきか
小学生、中学生で高校進路を迷っている方、もしくはその親御さん
高校年代は、サッカーの成長がかなり進む年代です。
だからこそ、進路やチーム選びは慎重にならなければ、今後のサッカー人生を豊かにすることは難しいです。
この記事では、進路やチーム選びに迷っている方の悩みを解決できるよう解説しています。
高体連とJユースとは?

まずは、高体連とJユースについて簡単に説明します。
高体連
各高校のサッカー部に所属をして、授業終わりにサッカー部として活動している団体を高体連と呼ばれます。
学校が保有している練習場、運動場で練習を行います。
- 青森山田高校サッカー部
- 市立船橋高校サッカー部
- 静岡学園高校サッカー部
- 前橋育英高校サッカー部
- 東福岡高校サッカー部
- 大津高等学校サッカー部
強豪サッカー部から知名度のない地方のサッカー部も全て、高体連に属しています。
- 全国高等学校総合体育大会(夏)
- 全国高校サッカー選手権大会(冬)
- 高円宮U-18サッカーリーグ(春〜秋)
高体連では、主にこの3つの大会に向けて日々練習していくようになっています。
Jユース
各Jリーグの下部組織に属しており、高校ではサッカー部に属さないのが特徴です。
Jユースの人たちは、授業が終わるとJユースの練習場へ向かい、練習を行います。
- 鹿島アントラーズU-18
- 川崎フロンターレU-18
- 柏レイソルU-18
- FC東京U-18
- 名古屋グランパスU-18
- G大阪ユース
Jリーグチームの下部組織の高校年代をJユースチームとして、活動しています。
- 日本クラブユースサッカー選手権(夏)
- Jリーグユース選手権(春〜秋)
- 高円宮U-18サッカーリーグ(春〜秋)
Jユースでは、主にこの3つの大会に向けて日々練習していくようになっています。
高体連(サッカー部)とJユースの比較

高体連とJユースにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
それぞれ解説します。
高体連メリット
- 受験をすれば入部できる
- 大会の全国放送がある
- 特待制度がある
- 精神面が鍛えられる
- スカウトの幅が広い
受験をすれば入部できる
基本的には学校の部活動である以上、憧れの学校の部活への入部は受験で合格すれば可能です。
レギュラーを掴んで試合に出られるかは、本人次第ではあるが第1ステップとしてはクリアはできます。
目的が部活に入部することにならないよう注意しましょう。
大会の全国放送がある
高体連では、全国高校サッカー選手権大会は民放で全国放送されます。
高体連(高校サッカー部)で活動してる多くの選手は、全国高校サッカー選手権大会に出場することを目標に持ちます。
全国大会であり、メディアでも扱われる為、プロや大学のスカウトが多く視察しています。
この大会に出場することがプロへの近道とも言えるでしょう。
特待制度がある
高校によっては、特待制度があります。
特待制度とは、学校側から選手を誘い、学費や活動費を免除してくれる制度です。
中学時代に活躍できると、お声が掛かる可能性が高くなります。
精神面が鍛えられる
高体連は、各学校の部活動である為、サッカー以外の生活面での指導を行ってくれます。
サッカーを通じて、生活面でのメンタルを鍛えてもらえることが最大の魅力でしょう。
スカウトの幅が広い
Jユースでは、そのチームのトップチームでの昇格が基本ですが、高体連では特定のチームがありません。
そういった面で、高体連はスカウトの幅が広いです。
高体連デメリット
- 1年生時はサッカーできない
- 練習環境が整っていない
- 指導者によって左右される
- 飛び級制度がない
- 活動時間が確保されにくい
1年生時はサッカーできない
強豪サッカー部になればなるほど、部員数が多く、活動が制限されます。
その為、1年生時はランニング、筋トレ、ボール拾いなどサッカー自体ができないことがあります。
強豪サッカー部に入る以上は、その覚悟を持つことや1年生時からレギュラーを確保できるように努力は必要です。
練習環境が整っていない
全国大会常連高校以外では、サッカー部専門グラウンドは基本的にはありません。
他の部活と共用であったり、土のグラウンドが当たり前です。
また、サッカーの用具も古いものであったり、グラウンド整備は当たり前に行います。
指導者によって左右される
監督や先生が異動で変わってしまうことは、よくある話です。
毎年全国に出るような学校であっても監督が変わり、そこから何年も全国大会に出場できないことは事実としてあります。
サッカー部に入部する際は、監督の動向なども事前に調査する必要があるでしょう。
飛び級制度がない
高体連では、飛び級制度はありません。
高校生が大学生の試合に出ることやプロのチームに出場することはできません。
どれだけ上手な選手でも、1年生時に3年生チームに出場することが最大の飛び級です。
活躍の場が制限されてしまうことは、成長の時期にとっては最大の壁になるでしょう。
活動時間が確保されにくい
学校の部活である以上、学校の規則を守らなければいけません。
テスト週間中は部活禁止、日没後活動禁止、などといった制限によって練習ができない時期が発生します。
ですので、自主練は必ず必要になってくるでしょう。
Jユースメリット
- 練習環境が整っている
- 指導者の質が高い
- 飛び級制度がある
- 育成に力を入れられる
練習環境が整っている
Jリーグのチームであり、サッカーだけに集中できる環境が整っています。
グラウンド、練習用具、備品など全てにおいて高い水準のものが使用できます。
また、近くでトップチームの練習を観戦できたり、練習試合の経験ができる状態です。
指導者の質が高い
指導の面では、元プロ選手が監督、コーチとして指導してることが多いです。
ですので、プロでやっていく技術やメンタルの面など直接指導されるのは、大きなメリットでしょう。
また、トップチームからユースまでが一貫されている点で、指導のブレなどは無いのが魅力です。
飛び級制度がある
高体連と大きな違いは、飛び級制度があることです。
宇佐美選手や南野選手のように高校生でありながら、トップチームの試合に出場することも可能なのです。
成長の限界が無く、常に高い目標を設定でき、プロの道が身近に感じられます。
育成に力を入れられる
Jリーグのチームである為、予算の中に育成費をいうものが枠としてあります。
育成の為だけにお金を使用できることから、育成の質はJユースの方が高体連に比べて高いです。
Jユースデメリット
- 狭き門
- トップチームの結果が影響する
- スカウトが少ない
狭き門
ユースに入るには、セレクション、スカウト、ジュニアユースから昇格があります。
人数で言うと、学年で15人前後です。
ジュニアユースから昇格するのが10人前後ですので、約5人しか新たにユースへ入る事が出来ません。
本田圭佑選手や中村俊輔選手でさえも、ユース昇格できないほど厳しい世界です。
トップチームの結果が影響する
J2、J3のチームにユースチームはありますが、J1チームや人気のチームに比べて環境面が整っていない部分があります。
また、トップチームがJ2降格などすると、予算が減り育成費も減少します。
トップチーム次第で練習環境が変化する面は、デメリットです。
スカウトが少ない
基本的にユースからトップチームへの昇格が、プロ選手として歩む最初の一歩です。
ですので、別のチームからスカウトが来ることは基本的にありません。
トップに昇格できない場合は、大学へ進学することが多数です。
スカウトの幅では、高体連のが多くの選択肢が与えられるでしょう。
どちらの選択をすべきか

では、どちらの出身者がプロ選手になれるのでしょうか?
結論から言うと、Jユースのがプロ選手になれる確率が高いです。
Jクラブ加入内定数比較
まずは、2022年にJクラブへ加入する選手数を比較です。(2021年12月27日時点)
- 高体連→35人
- Jユース→42人
ユースのがプロ選手になれる理由
- トップチームが近くいる環境
- チームメイト全員が同じ志
- 大学進学後もコネクションがある
トップチームが近くにいる環境
間近にプロ選手の本気度や技術や私生活を見られることは、プロへの意識が高くなります。
また、指導についてもプロ選手から直接受けられたり、見て盗める点は高体連に比べて大きなアドバンテージです。
チームメイト全員が同じ志
高体連は、全ての選手がプロを目指しているわけではありません。
それに比べて、ユースの選手は全員がプロになる為に毎日練習に励んでいます。
成長する為には、向上心が必ず必要になってきます。
そういった面で、全ての選手がライバルであるので、毎日の練習の質が高く、成長するスピード早いです。
大学進学後もコネクションがある
ユースから直接トップチームに昇格できずに、大学進学する選手も多くいます。
そこからまた同じチームへプロとして入団することは、よくあることです。
大学で成長できれば、ユースで所属していたチームからスカウトされやすいでしょう。
プロ選手の出身
実際にW杯に出場した歴代の選手たちの出身を比較します。
- 高体連出身者⇨18人
- ユース出身者⇨5人
- 高体連出身者⇨19人
- ユース出身者⇨4人
- 高体連出身者⇨20人
- ユース出身者⇨3人
- 高体連出身者⇨13人
- ユース出身者⇨10人
- 高体連出身者⇨11人
- ユース出身者⇨12人
- 高体連出身者⇨4人
- ユース出身者⇨18人
20年前は、高体連出身が多くを占めていたが、現代に近づくにつれて、ユース出身者が多く占める状況になってきました。
ユース制度が20年前は少なったことが原因で、高体連に進む選手がほとんどでした。
現代はユース制度が発展し、指導力の向上も含め、ユース出身者の活躍が多く見られます。
そういった面でも、現代はプロになるにはJユースが有利だと感じます。
結論

高体連とユースの比較、メリット、デメリットについて解説してきました。
どちらにもメリット、デメリットはあります。
自分自身に合った選択をすることが、自分自信を成長させる手段でもあります。
正直、選択に正解はありません。
選択した先で、どれだけ努力をし、どれだけ自分の目標に向けて行動するかが大切です。
今回の記事を読んで、少しでも進路の悩み解決になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
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